2012年 05月 27日
βブロッカーを臨床に生かす
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2012年5月25日 大井町阪急ホテル 7時45分~9時10分(第一三共協賛)
βブロッカーは降圧剤ではない!生命予後を改善する薬剤である。
メタボリック、肥満、糖尿病の合併症のある患者には、RA系に作用する薬剤を使用すると一般的には考えられている。それは本当なのか?
そのカギは交感神経に。
正常心は交感神経は関与していない。つまり、通常は副交感神経が支配している。
では、病気がある場合。急性心不全では80%の患者がインスリン抵抗性あり。
MDさんのような体型では、心拍数は早く、運動後の脈拍の戻りが遅い事が想像できる。
これはすなわち、交感神経興奮状態。MDさん体型はメタボ!!
では、なぜ、メタボだと交感神経の興奮が起きるのだろうか?
交感神経の興奮はどう測定するのか?
安静時の脈拍や、血中や尿のNE濃度の測定。心拍変動、骨格筋?
太るとNE濃度が上昇する。
男性では内臓脂肪が増えることにより、インスリンが効きにくい状態になり、そのため、太らないようにさらにインスリンを分泌させ、高インスリン血症になりさらに太る。悪循環が生じる。女性の場合は皮下脂肪がたまるがこれはインスリンが反応しないためリスクとならない。アデポサイトカインの内、レプチンによりSNSが上昇し、内臓脂肪に働き、遊離脂肪酸を発生させ悪循環を呼ぶ。本来交感神経を興奮させて太ろうとする体を予防するために働くのだが・・・
DMで足がむくむ。これはNaの再吸収が腎で亢進しているから。
糖尿病性神経症では、副交感神経が不活性化し、交感神経が活性化(むき出しの状態)
耐糖能異常になると心拍数が上昇する。
αブロッカーをモーニングサージに用いるのは間違い。
モーニングサージの裏側には交感神経が興奮していると言う事を考えなくてはいけない。
睡眠時無呼吸症候群でも!
睡眠の質を考えなくてはいけない。
睡眠中の交感神経の興奮がたびたび起こると体は耐えられない。
炎症はプラークを作りやすくなり、炎症は交感神経の興奮により起こる。
血圧が上がり、炎症により、血管もボロボロ、血小板凝集能上昇により、プラークがはがれる。朝~正午に血管イベントが多い理由。
メタボの人は、糖尿を疑う事。
GRFは腎機能の低下が初期の内は判りにくいが、蛋白尿(アルブミン尿)によりチェックが可能。
CKDの患者も交感神経の活性を促す。
つまり、DM。Mets、CKDは交感神経を考える事。
では、どのβブロッカーでもいいのか?
水溶性の薬剤はだめ(テノーミンなど)腎排泄なので。
脂溶性の薬剤は肝排泄なので使いやすい。
カリウム代謝については、β1ブロッカーを用いれば問題ない。
アーチストは尿アルブミン量を減少させる。
腎保護作用がある。
エビデンスのしっかりしている、アーチストとメインテート
抗酸化作用がある。
Low dose is better than no dose
虚血のあるなしにかかわらず使用すべきである。
βブロッカーを切らずにペースメーカーを
SU剤を用いない
AFの場合、ジギタリス製剤やCaブロッカー少量のβブロッカー(例2.5mgスタートなど)
との事でした。
いななき君
βブロッカーは降圧剤ではない!生命予後を改善する薬剤である。
メタボリック、肥満、糖尿病の合併症のある患者には、RA系に作用する薬剤を使用すると一般的には考えられている。それは本当なのか?
そのカギは交感神経に。
正常心は交感神経は関与していない。つまり、通常は副交感神経が支配している。
では、病気がある場合。急性心不全では80%の患者がインスリン抵抗性あり。
MDさんのような体型では、心拍数は早く、運動後の脈拍の戻りが遅い事が想像できる。
これはすなわち、交感神経興奮状態。MDさん体型はメタボ!!
では、なぜ、メタボだと交感神経の興奮が起きるのだろうか?
交感神経の興奮はどう測定するのか?
安静時の脈拍や、血中や尿のNE濃度の測定。心拍変動、骨格筋?
太るとNE濃度が上昇する。
男性では内臓脂肪が増えることにより、インスリンが効きにくい状態になり、そのため、太らないようにさらにインスリンを分泌させ、高インスリン血症になりさらに太る。悪循環が生じる。女性の場合は皮下脂肪がたまるがこれはインスリンが反応しないためリスクとならない。アデポサイトカインの内、レプチンによりSNSが上昇し、内臓脂肪に働き、遊離脂肪酸を発生させ悪循環を呼ぶ。本来交感神経を興奮させて太ろうとする体を予防するために働くのだが・・・
DMで足がむくむ。これはNaの再吸収が腎で亢進しているから。
糖尿病性神経症では、副交感神経が不活性化し、交感神経が活性化(むき出しの状態)
耐糖能異常になると心拍数が上昇する。
αブロッカーをモーニングサージに用いるのは間違い。
モーニングサージの裏側には交感神経が興奮していると言う事を考えなくてはいけない。
睡眠時無呼吸症候群でも!
睡眠の質を考えなくてはいけない。
睡眠中の交感神経の興奮がたびたび起こると体は耐えられない。
炎症はプラークを作りやすくなり、炎症は交感神経の興奮により起こる。
血圧が上がり、炎症により、血管もボロボロ、血小板凝集能上昇により、プラークがはがれる。朝~正午に血管イベントが多い理由。
メタボの人は、糖尿を疑う事。
GRFは腎機能の低下が初期の内は判りにくいが、蛋白尿(アルブミン尿)によりチェックが可能。
CKDの患者も交感神経の活性を促す。
つまり、DM。Mets、CKDは交感神経を考える事。
では、どのβブロッカーでもいいのか?
水溶性の薬剤はだめ(テノーミンなど)腎排泄なので。
脂溶性の薬剤は肝排泄なので使いやすい。
カリウム代謝については、β1ブロッカーを用いれば問題ない。
アーチストは尿アルブミン量を減少させる。
腎保護作用がある。
エビデンスのしっかりしている、アーチストとメインテート
抗酸化作用がある。
Low dose is better than no dose
虚血のあるなしにかかわらず使用すべきである。
βブロッカーを切らずにペースメーカーを
SU剤を用いない
AFの場合、ジギタリス製剤やCaブロッカー少量のβブロッカー(例2.5mgスタートなど)
との事でした。
いななき君
by akishimap
| 2012-05-27 20:36
| 勉強会