2010年 11月 12日
ココア インフルエンザ予防に効果
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2010年11月12日 提供:毎日新聞社
ヘルシーリポート:ココア インフルエンザ予防に効果
インフルエンザの季節がやってきた。予防には日ごろの体調管理で免疫力を高めておくことが大切だが、ちょっとした食べ物の工夫も役に立つ。「冬の脅威から身を守る! ココアの健康機能」と題したマスコミセミナーが10日、東京都内で開かれた。
◇NK細胞を活性化、免疫力アップ
インフルエンザの予防にはワクチン接種が効果的だ。ワクチンは体内に侵入したウイルスを撃退する抗体を高める働きがある。
森永製菓は、ワクチン接種と並行してココアを摂取した場合、免疫力にどんな効果があるかを調べた。その結果を7~9日に徳島県で開かれた日本ウイルス学会に続き、都内のセミナーで公表した。
発表したのは亀井優徳・森永製菓研究所分析研究室長。試験はワクチン接種した健康な成人を、3週間毎日1杯のココアを飲んだグループ(63人、平均年齢約39歳)と、飲まなかったグループ(60人、同約40歳)の二つに分け、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性の程度や新型インフルエンザウイルスと季節性インフルエンザウイルスに対する抗体への影響を見た。
その結果、NK細胞の活性は、どちらのグループも上がったが、ココアを飲んだグループの方が上昇程度が高かった。NK細胞はリンパ球の一種で、がん細胞や細菌、ウイルスなどの異物を撃退する。活発になれば、ウイルスに感染しにくくなる。
こうした結果から、亀井さんは「ココアはNK細胞の活性化を通じて免疫を上げる働きがあったと考えられる」と話した。
同社は昨年、マウスの実験でココアを与えた場合はインフルエンザウイルスに感染しても死亡率が低くなる実験をした。この要因がNK細胞の活性化であると推定される。
■普通の風邪には?
間藤卓・埼玉医科大学総合医療センター准教授はココアが風邪の症状の抑制に効果があるかどうかを調べた。
試験は昨年12月~今年4月実施。12人の成人に約4カ月間毎日ココアを飲んでもらい、同期間ココアを飲まなかった99人と風邪の発症率を比べた。その結果、ココアを飲んだグループでは12人中3人が発症(25%)、飲まなかったグループでは99人中22人が発症(22%)し、両群に差はなかった。
しかし、症状などには差が出た。
ココアを飲んだグループで発症した3人はのどや関節の痛みなど重い症状がなかったが、飲まなかったグループでは発症した22人中9人(38%)が関節の痛みなど重い症状を訴えた。最高体温は飲んだ人が38度、飲まなかった人が38・8度だった。
間藤さんは「人数が少なく、厳密に言えば統計的に意味のある差が出るほどの結果ではない。それでも、ココアを飲んでいると風邪にかかったときに症状が軽くなる傾向はうかがえた」と話す。ただし、ココアはあくまで食品。「好きな飲み物の一つとして、楽しみながら飲むのがよい」という。
■キノコ類でも
免疫力を上げる食べものは他にもある。シイタケやエリンギなどのキノコ類に含まれる食物繊維の一種のβ(べータ)-グルカンは免疫機能を高める作用を持つと報告されている。
高麗ニンジンにもNK細胞を活性化させる働きがある。高麗ニンジンを世界に輸出している韓国人蔘(にんじん)公社・安全研究センターの白仁鎬(ペクインホ)所長は「イタチやネズミにあらかじめ高麗ニンジンを与えた実験では、インフルエンザウイルスに感染しても生存率が高いデータが得られた」と話す。韓国では高麗ニンジンの製品に「免疫を高める」という機能表示が認められている。
ただし、インフルエンザの予防には、こまめな手洗い、うがい、十分な睡眠などが大切なことは言うまでもない。
ココアどこ?あたしは誰?
ご飯食べたっけ?
ヘルシーリポート:ココア インフルエンザ予防に効果
インフルエンザの季節がやってきた。予防には日ごろの体調管理で免疫力を高めておくことが大切だが、ちょっとした食べ物の工夫も役に立つ。「冬の脅威から身を守る! ココアの健康機能」と題したマスコミセミナーが10日、東京都内で開かれた。
◇NK細胞を活性化、免疫力アップ
インフルエンザの予防にはワクチン接種が効果的だ。ワクチンは体内に侵入したウイルスを撃退する抗体を高める働きがある。
森永製菓は、ワクチン接種と並行してココアを摂取した場合、免疫力にどんな効果があるかを調べた。その結果を7~9日に徳島県で開かれた日本ウイルス学会に続き、都内のセミナーで公表した。
発表したのは亀井優徳・森永製菓研究所分析研究室長。試験はワクチン接種した健康な成人を、3週間毎日1杯のココアを飲んだグループ(63人、平均年齢約39歳)と、飲まなかったグループ(60人、同約40歳)の二つに分け、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性の程度や新型インフルエンザウイルスと季節性インフルエンザウイルスに対する抗体への影響を見た。
その結果、NK細胞の活性は、どちらのグループも上がったが、ココアを飲んだグループの方が上昇程度が高かった。NK細胞はリンパ球の一種で、がん細胞や細菌、ウイルスなどの異物を撃退する。活発になれば、ウイルスに感染しにくくなる。
こうした結果から、亀井さんは「ココアはNK細胞の活性化を通じて免疫を上げる働きがあったと考えられる」と話した。
同社は昨年、マウスの実験でココアを与えた場合はインフルエンザウイルスに感染しても死亡率が低くなる実験をした。この要因がNK細胞の活性化であると推定される。
■普通の風邪には?
間藤卓・埼玉医科大学総合医療センター准教授はココアが風邪の症状の抑制に効果があるかどうかを調べた。
試験は昨年12月~今年4月実施。12人の成人に約4カ月間毎日ココアを飲んでもらい、同期間ココアを飲まなかった99人と風邪の発症率を比べた。その結果、ココアを飲んだグループでは12人中3人が発症(25%)、飲まなかったグループでは99人中22人が発症(22%)し、両群に差はなかった。
しかし、症状などには差が出た。
ココアを飲んだグループで発症した3人はのどや関節の痛みなど重い症状がなかったが、飲まなかったグループでは発症した22人中9人(38%)が関節の痛みなど重い症状を訴えた。最高体温は飲んだ人が38度、飲まなかった人が38・8度だった。
間藤さんは「人数が少なく、厳密に言えば統計的に意味のある差が出るほどの結果ではない。それでも、ココアを飲んでいると風邪にかかったときに症状が軽くなる傾向はうかがえた」と話す。ただし、ココアはあくまで食品。「好きな飲み物の一つとして、楽しみながら飲むのがよい」という。
■キノコ類でも
免疫力を上げる食べものは他にもある。シイタケやエリンギなどのキノコ類に含まれる食物繊維の一種のβ(べータ)-グルカンは免疫機能を高める作用を持つと報告されている。
高麗ニンジンにもNK細胞を活性化させる働きがある。高麗ニンジンを世界に輸出している韓国人蔘(にんじん)公社・安全研究センターの白仁鎬(ペクインホ)所長は「イタチやネズミにあらかじめ高麗ニンジンを与えた実験では、インフルエンザウイルスに感染しても生存率が高いデータが得られた」と話す。韓国では高麗ニンジンの製品に「免疫を高める」という機能表示が認められている。
ただし、インフルエンザの予防には、こまめな手洗い、うがい、十分な睡眠などが大切なことは言うまでもない。
ココアどこ?あたしは誰?
ご飯食べたっけ?
by akishimap
| 2010-11-12 22:26
| おしごと